金融市場、時々国内経済

金融市場に関するメモ。 あと、国内経済についても気づきとか書いてきます。

前回、日焼け止めなどの生産、在庫状況を鉱工業指数から見てみました。

 

2019年1月からの15ヶ月ほどの生産指数の変動を可視化したものが下図です。

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何はともあれ「ネットワーク接続機器」の上昇はすごいですね。在宅勤務・テレワーク・在宅学習(学校・塾)に伴ってアマゾンなどでもWebカメラやマイク付きイヤホンの品切れが激しかったことからも想像できます。産業用テレビ装置、放送装置の伸びは、TV出演者なども急に家やリモートからになり、一人1カメラとなったためでしょうか。

ついで電気掃除機が伸びていますが、これも家に毎日いると掃除ニーズが高まるんですね。

コンベヤが高いのは見ると年に2回ほどの上昇サイクルがあるのでその一環であり、新型コロナ需要では無いかもしれません。

紙おむつはネットが騒ぎ、メディアが取り上げ加速させてしまったトイレットペーパー買い占め等の騒ぎとリンクしているのでしょうか。

医用電子応用測定器は、まさに現在の新型コロナ患者の対応で必要になったものでしょうが、1年前に今より生産が多かった時期があることから、極端な生産増強とは言えないです。

次は温水洗浄便座です。1,2月に中国の生産が止まって日本に届かないということで新築の内装工事が完了しないというニュースを聞いたことがあったと思いますが、まだ中国から十分な部材が届いていないということでしょうか。15ヶ月前よりわずかですが低い0.98です。

電気冷蔵庫、電気掃除機も家電で在宅の影響で買い替え需要が増えているのかもしれませんが、現実的にはこの1年強にわたってジワジワと落ちていた中での少しの上昇であり、15ヶ月前の0.89,0.78といった水準です。4月のデータで1.0を超えてくるまでは判断保留といったところでしょうか。

コロナ禍でも伸びてる品目もあり、全産業が駄目なわけではない

新型コロナの影響で、飲食業や観光産業が大ダメージ、倒産も増えています。しかし、同時にIT系、放送機器に関わる製造業は大繁忙期で、公務員や医療業界も寝る暇も無いといった状態です。新型コロナによる混乱が落ち着きを見せる頃、日本もようやくITが人々の生活にまで到達し発展期を迎えるのかもしれません。

エストニアを追いかける、スマートシティの実現といったことはつい1月までは2030年までに出来るか怪しい半分夢物語でしたが、意外と2022年には実装できてしまうのかも。。。

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